2012年2月15日水曜日

【インタビュー】第13回大喜利天下一武道会2位 『俺のランボルギーニ』さんへのインタビュー


どうもこんばんは、松澤です。
今回は第13回大会にて準優勝だった『俺のランボルギーニ』さんへのインタビュー記事でございます。第12回大会、第13回大会、さらには第1回天下一チームバトルとなんと3大会連続準優勝と脅威の成績を残しているシルバーコレクター。大喜利への熱い想いを語っていただきました!

さっそくご覧くださいませー。



 













▲新宿の雑踏で、空を見上げる俺のランボルギーニ氏



【俺のランボルギーニ氏 インタビュー】
ラ:俺のランボルギーニ  松:松澤


松:本日は第13回大喜利天下一武道会準優勝の俺のランボルギーニさんをむかえて、インタビューをさせていただきます。
よろしくお願いします。


ラ:うん。やっちゃお、やっちゃお。
  なにか聞きたいことある?


松:では、さっそく。
  俺のランボルギーニさんは天下一の常連解答者ですが、これまでの大会と何が一番違いましたか?


ラ:前回12回大会は緊張したけど、今回はまったく緊張しなかったのが一番違うね。
  いつも前日はすごい緊張するもんなんだけど。まったく緊張しなかった。


松:それは、なんでですか?


ラ:いっぱい練習してたからだね。


松:ああ、準備は万端だったわけですね。
  どんな風に練習するんですか?


ラ:自分でお題を用意して、ノートに書いて、答えてた。
  ウケたと思ったら○で1点、爆笑だとおもったら◎で2点、だめなら×で-2点ね。
  まあ、8点とれれば1stラウンドは通過できるだろうと。


松:ほー、自分で得点化するんですか。


ラ:うん、だいたい分かるでしょ、ウケる解答かどうかは。


松:確かに、ウケるかどうかの予測はある程度できますね。
  
ラ:そう、だから自分の感覚で得点つけるのね。


松:練習を踏まえて、お題のタイプごとにこういう回答をしようと整理しておくんですか?


ラ:いや、整理はしない。
  お客さんがウケるかウケないかだけを考えてるんだよね。


松:ほうほう、そうなんですか。
  事前の1人練習をしていたというのは、なんだか意外です。
  ちなみに、寺岩さんもしてたと聞きましたよ。


ラ:らしいねー。やっぱ練習する人は強いよ。


松:普段は10分でやることが多いから、4分間を意識して練習してたそうです。


ラ:時間の意識、大事ですもんね。
  あ、そうそう、俺が予想してた問題ぜんぜん出なかったな。


松:予想?


ラ:写真でひとことでさ、「動物」と「ピエロ」と「兵隊系」は出ると思ったの。


松:僕の出題傾向を読んでるわけですね。


ラ:そう。そしたら1個も出ない


松:それは意識的に排除しましたから。
  第13回予選のときに、「動物写真ばっかりだ」って声があったので。
  クセを見つけられたら、どんどん排除していきます。


ラ:そう考えると、天下一初期の頃は、先読みが簡単だったな。 
  あの頃なんて、パンダの写真ばっかり出してんだもん。


松:いやー、だから読まれないように盛り上がるものを考えたので、お題作りは物凄い頭使いましたよ。


ラ:動物お題出してりゃいいんだよ。


松:そうですね。ニコニコ動物天国っていうイベント名に変えましょうか。


ラ:うん、そうしよう。実際、動物系の写真はやりやすいからね。
 
 
 
■誰が強い?
松:今回、特に強いと感じたのは誰ですか?


ラ:まず、俺スナくん強いよね。
  大喜利って、あるあるが前提になってるものが結構あるけど、彼はそれが強い。


松:あるある起点でネタを作ってるってことですか。


ラ:うん、そうそう。特に芸能人ネタの豊富さがすごい。テレビっ子だね。
  あるあるを軸にして、ありえない方向にいくんだよね。


松:伊集院さんのラジオでやってた、ないないあるある、みたいな?


ラ:そうそう。
  あ、あとは、ナッツさんと寺岩さん強かったよね。


松:たしかに強かったですね。完全に流れを掴んでましたね。


ラ:うん、ネタの仕上げ感がすごかった。


松:なんか、今回チャンピオンの寺岩さんは、9回・10回王者ホムンクルスさんに感じた強さとは、また違った強さを感じたんですよ。


ラ:修練による強さを感じるよね。


松:はい。
  ホムンクルスさんは動物にたとえると、猛毒を持ったコブラとか特殊能力の強さだと思うんですけど、寺岩さんの強さってゾウの強さだなって。


ラ:え、意味がわからない


松:ゾウの強さは、体の大きさと筋力です。
  動物として、まっとうに強いんです。  


ラ:あー、はいはい。なんとなく分かった。


松:だからこそ、こりゃあ自力がないと勝てんわ、って思いました。
  俺ランさんも毒のほうですよね、どっちかといえば。


ラ:いや、俺、けっこうスタンダードな大喜利だよ。
  みんなにそうじゃないって言われてビックリしてるよ。


松:8割がスタンダードでも2割の臭みが強すぎて、その印象になっちゃうんじゃないですか。


ラ:あらま。


松:はい。


ラ:あとは、虎猫さんも面白かったなー。


松:虎猫さんは1度のると半端じゃないですよね。


ラ:うん、のったら手がつけられない。
  負けた後の後悔のつぶやきを見るのも醍醐味だね。


松:虎猫さんの欝ツイートはbot化されるほどの人気ですからね。


ラ:まあ、基本的に修行会に来る人は好きなんですよ。
  みんな、みずから強くなりたいって思って、来る人だから。


松:そうですね。


ラ:あ、あと、あの柔道家の人が面白かった。


松:え?そんな人いましたっけ?


ラ:柔道着着てる人いなかった?


松:いません。それ、キングオブファイターズじゃないですか。


ラ:キングオブファイターズか

松:今回、俺ランさんも相当強いなと思いましたよ。
  決勝で、最後まで寺岩さんに食い下がってましたもん。


ラ:でしょ。俺、強いでしょ。
  3問目と1問目が逆だったらなー。カルタお題、苦手なんだよねえ
  1問目までは、まだ寺岩さんと競ってたと思うんだよね。


松:確かに、1問目まではそこまで差がついてなかったかもですね。
ラ:3問目なんて、良いの1個しか出なかったから。
  ああいう強いとか弱いとかってお題、考えすぎちゃうんだよね。


松:考えすぎると手がとまっちゃいますもんね。


ラ:寺岩さんはシンプルで深いの4分でバンバン出しちゃうんだから、すごいよ。




■老人になったら
ラ:生大喜利がもっとやりたいよ。面白いよ。



松:ジジイになっても大喜利やってたいですね。
  ジジイになったら、ウケたいって雑念もなくなって、仏の境地でボケれそうです。



ラ:やってたいね。



松:ジジイがちんちんって言うだけでけっこう面白いですしね。



ラ:うん、けっこう良いよね。



松:ちんちんが活きてきますね。



ラ:子供出来たらさ、大喜利強くしたい。



松:あー、ゆくゆくは天下一に2世が出てくるんですかね。



ラ:出てくるだろうね。
  強くして親子で出たいよ。




■レベルアップの瞬間
松:大喜利やってて、「あ、俺強くなったかも」って思うときはありますか?



ラ:大喜利で強くなるって、階段状だと思うんですよ。
  ずーっとやってて、急に強くなる感じ。



松:坂みたいにちょっとづつ面白くなるんじゃなくてですか?



ラ:うん。
  「ダメだ、ぜんぜんダメ」って時期をずーっと続けてると、ドラクエのレベルアップみたく急に強くなる感じだと思う。



松:あー、言われてみると、そうかもしれませんね。



ラ:やり始めの頃は、レベルアップの音よく聞こえなかった?
  でも、最近、ぜんぜん聞こえなくなった。スパンが長くなってる。



松:僕はむしろ最初が長かったですね。1年間くらいまるで聞こえなかったです。



ラ:最初につまづいたんだ。
  もし、俺が優勝するとしたら、あと2段階は成長しないと無理だなあ。





■前大会からレベルアップしたこと
松:じゃあ、前回からレベルアップした部分ってどこですか?



ラ:安定感ですね。
  どのお題にも安定してある程度答えられるようになりました。



松:安定感ですか。



ラ:あとは、諦めなくなった。
  常に残り1分を想定して、練習してきたから。



松:たしかに残り1分大事ですね。



ラ:終盤はお客さんへの印象も強いしね。やっぱり集中力が大事かなと。



松:安定感ってことで言うと、僕、穴埋めお題がすごい苦手なんですよね。



ラ:穴埋め?



松:はい。僕の場合、2回ボケるってのを常に考えてて。
  お題を見たらパッとボケを考えて、それをベースにもう1つボケを付け足すんですよ。


ラ:うん。



松:大したことないボケでも2つ重ねると面白く感じるなあって。
  穴埋めだとその解法が使いづらくて。



ラ:まあ、天下一は4分だから、やり方に合う合わないはあるのかもね。
  たとえば、長文と天下一ってあんまり相性良くないでしょ。



松:というと?



ラ:長文書くだけで30秒くらいかかっちゃうから。短時間勝負だと不利ですよね。
  僕も長文気味ですけど、ホワイトボードには単語しか書かないようにしてます。



松:書き方を工夫してるんですね。
  たしかに、解答以外でも改善したら面白くなる部分、けっこうありそうですね。



ラ:あるある。



松:雑な字よりもキレイな字書いたほうが良いですし。
  ダラけてるより、ピッとしてるほうが総じてウケますしね。



ラ:ダラダラしてると、見てる側もウケなくて良いやって思っちゃうのかもね。




■生まれ変わったら何になりたい?
松:では最後の質問なのですが、大喜利と関係ないことを聞いてもいいですか?



ラ:はい、どうぞ



松:では生まれ変わるなら、何になりたいですか?



ラ:ゾウリ虫。
  ゾウリ虫でいいよ。人間は無理、無理。



松:徳が低いからですか?



ラ:いや、確率的に。
  ヤクルトの中にはビフィズス菌が1億匹入ってるんだよ。
  人間は50億人とかでしょ。人間に生まれ変われるはずないよ。



松:ああ、確率的にですか。
  徳が低いからかと思いました。



ラ:ううん、確率的にね。



松:では、ゾウリ虫ということで、今回のインタビューを終えたいと思います。
  俺のランボルギーニさん、ありがとうございました。



ラ:はい、ありがとうございました。