2010年8月5日木曜日

大喜利天下一武道会の傾向と分析

●●●●【大喜利天下一武道会の傾向と分析】●●●●
大喜利トーナメントと一括りにしても、設定されたルールにより求められる能力がかなり異なります。
今回は、競技としての「大喜利天下一武道会」の傾向を分析してみます。
予選で解答する際の一助になればと思います。

大喜利天下一武道会の主だった特徴は以下の3つ
一:与えられた解答時間が予選3分、本戦4分
二:見学・出場含め会場に居る全ての者でジャッジする
三:写真お題1題、文章お題1題というお題形式

1つずつ分析してみましょう。


:【与えられた解答時間が予選3分、本戦4分】
まずなにより大喜利天下一武道会を特徴づけるのは、この制限時間の短さです。
例えばPOAROさん主催の大喜利実力考査では、制限時間が1問10分間でした。これを長距離走だとすれば、天下一は100m走といったとこでしょうか。
『大喜利力』という技術が求められる点では一致しているのですが、競技としては求められる要素が少々異なっているように感じます。

■多答か、重い一発か
3分での回答数は平均3~4解答です。
そこで問題となるのが
「1発1発のネタは軽くなっても、とにかく手数を多くするのが有利か?」という点です。
今までの予選通過者を見てきた私の主観ですが、どうも「軽いネタを連発するのはむしろ不利」と感じます。
ジャッジのお客さんたちはおそらく、ネタを加点式で見ていません。
その人のもっとも面白かったネタで評価を固定しています。
つまり仮に30点ネタを3発、40点ネタを3発出した解答者Aの評価値は40点です。
一方、30点ネタ1発、60点ネタ1発を出した解答者Bの評価値は60点。
そんなイメージです。

パッと思いついた解答にちょっとした1アレンジ(名詞や動詞単位での差し替えなど)を加えれば60点になりそうなモノならば、30秒~1分ほど時間をかけても決して不利ではないという事です。
とはいえ、これはもちろん一般論です。多答してこそ光る特性のネタをお持ちの方もいるので一概には言い切れません。あくまで一つの参考として!

■スタートダッシュ
かなりの実力者でもスタートダッシュをミスるとあっさり負けうるのが「3分間での大喜利」です。予選までに1度は「3分間で大喜利をする」という練習を実施することをオススメ致します!!
見てるとそうでも無いんですが、実際にやってみると3分間はほんとに一瞬です。
スタートダッシュを切るには、尋常じゃない集中力と反射力が求められるわけです。

また多くの予選通過者が
「試合開始前にウォームアップ」をしています。
つまり、少し早く集まってファミレスとかで大喜利をやり、そのまま会場入りするってな案配です。
これはかなり有効です。
あらかじめ脳を温めておくと、スタートから最高速をかんなり出しやすくなります。


:【見学・出場含め会場に居る全ての者でジャッジする】
審査員制度ではなく、総投票制です。
総投票制の場合、「会場のお客さんがどんな層か?」によってだいぶツボが異なると思います。
大喜利天下一武道会のお客さんは
予選においては、8割~9割が「大喜利を相当やりこんでる人」
本戦においては、7割が「大喜利を相当やりこんでる人」、3割が「大喜利未経験者」
というくらいの割合です。
ですので、大喜利的下地がしっかりあり、ネタの審美眼をしっかり持ってる方がほとんどです。普段どおりの大喜利解答をお出し頂ければ、まず間違いなく通じます。その点「なぜこの人が通過したの??」的なブレはほとんど感じないかと思います。


:【写真お題1問、文章お題1問というお題形式】
予選は写真お題1問、文章お題1問
本戦は写真お題1問、文章お題2問です

■予選の文章お題について
予選の文章お題は
「あまり自由度が高すぎない、ほどよい制約が加わった、いかにも大喜利ってなお題」を用意しています。
その理由は「しっかりと大喜利力がある方に勝ち残っていただくため」です。
日々の修練が活きてくるような、どっしりしたお題を出題します。
『自由度が高すぎるお題』『難易度が高すぎるお題』『あまり見かけない形式のお題』は本戦から顔を出します。

というわけで、天下一武道会をババーッと分析してみました。
予選での戦いに少しでも生かせる部分があればお使い下さいませー!