2010年1月8日金曜日

大喜利天下一武道会の傾向と分析

大喜利トーナメントと一括りにしても、設定されたルールにより求められる能力がかなり異なります。
『ネットか、生か』『解答時間の長さ』『1問1答か、答え放題か』『審査員制か観客投票か』『お題の傾向』などが主な制約条件でしょうか。
大喜利とはいえ制約条件が異なれば、ソフトボールと野球ぐらい闘い方に違いが出るものです!

言ってみれば大喜利ってカテゴリー内の「大喜利天下一武道会」という一つの独自競技みたいなもんです。
そこで競技としての天下一武道会の傾向を分析してみます。
予選で解答する際の一助になればと思います。

大喜利天下一武道会の主だった特徴は以下の3つ
一:与えられた解答時間が予選3分、本戦4分
二:見学・出場含め会場に居る全ての者でジャッジする
三:写真お題、穴埋め、単語解答系などお題の出題範囲が広い
1つずつ分析してみましょう。


一:【与えられた解答時間が予選3分、本戦4分】
舞台にたつと実感しますが3分の解答時間は本当に短いです。
ネットでの大喜利をマラソンだとすれば、天下一は100m走といったとこでしょうか。
とにかく反射神経が必要とされます。

■多答か、重い一発か
3分での回答数は、手数がかなり多い人で6個、少ない人で2個くらい。平均3~4解答ですね。
そこで問題となるのが
「1発1発のネタは軽くなっても、とにかく手数を多くするのが有利か?」という点です。
10大会を見てきた私の主観ですが、どうも「軽いネタを連発するのはむしろ不利」と感じます。
ジャッジのお客さんたちはおそらく、ネタを加点式で見ていません。
その人のもっとも面白かったネタで評価を固定しています。
つまり30点ネタを3発、40点ネタを3発出した解答者Aの評価値は40点です。
一方、30点ネタ1発、60点ネタ1発を出した解答者Bの評価値は60点です。
この場合、一般的にジャッジはBに投票しているようです。

パッと思いついた解答にちょっとした1アレンジ(名詞や動詞単位での差し替えなど)を加えれば60点になりそうなモノならば、30秒~1分ほど時間をかけても決して不利ではないと言えます。
が、これはもちろん一般論。多答してこそ光る特性のネタをお持ちの方もいるので一概には言い切れません。あくまで一つの参考として!


二:【見学・出場含め会場に居る全ての者でジャッジする】
審査員制度ではなく、総投票制です。
審査員制の場合、その審査員のネタの好み、大会の趣旨などで票が左右しますので、その辺の空気を読む事が一つの重要なポイントになります。
一方、当大会が採用している総投票制においては
『会場で起きた笑い量=得票数』という式がかなり成り立っています。
じゃあ、どうしたら笑わせられるんだよって話しになりますが、それはもぅ分かりません笑


三:【写真お題、穴埋め、単語解答系などお題の出題範囲が広い】
出題の範囲はかなり広いと思います。意図的に偏りがあまり出ないようしています。

■通常お題の制約強度
まず、お題の制約強度は強~弱まで色々です。
ただ強制約のお題を3分~4分で解くのはかなり辛いので、中度の制約お題が多いです。
割合的には強2:中5:弱3といったところでしょうか。

(例)
・制約強度 強い:第8回大会『SM嬢が経営している老人ホームの特徴』
         第9回大会『火炎放射機にはこんな平和な使い方がある』 
※SM嬢、老人ホームという強い制約が2つあり、その制約同士に関連性が無い。
一方、火炎放射機お題。火炎放射機自体がそれほど広がりのある物体ではありませんし、解答形式も「使い方」と限定しています。針の穴に糸を通すような解答コントロールセンスが必要なお題ですね。     
ここまでの強制約お題はあまり出しません。         

・制約強度 中度:第9回大会『人気ミステリー作家が引退を決めた瞬間』
※ミステリー作家と引退がお題の制約となってますが、両制約にもともと関連性があるのでSM嬢お題ほど強制約のお題ではありません。
このぐらいのお題が一番多いです。

・制約強度 弱い:第9回大会『こんな救急車は乗りたくない』
※お題が要求している制約がほぼ「救急車」のみなので、解答の自由度は高い。


■通常お題の出題形式
主に以下のパターンがあります。

・穴埋め:第9回大会「おじいさんは山へ○○○ おばあさんは川へ○○○」
・理由を聞く:第8回大会「最も長く続いた野球の試合はギネス記録で25時間です。こんなに長引いたのは何故?」
・造語説明:第9回「絶望大人ランドってどんなとこ?」
・単語解答:第10回「機動戦士ガンダムみたいなかっこよいロボの名前」
・ファンタジー:第8回「地獄で開催された運動会でのハプニング」
・嫌だ、アホ系:第10回「ヤンキーが口走ったすごく頭の悪い悪口」
        第9回「こんな救急車は乗りたくない」

ってなところでしょうか。

そして、さらに写真お題があります。
写真お題に関しては、今までほとんどが「この写真に一言」という自由度の高い問題でした。
が、今大会より「あだ名を教えてください」「この後どうなる?」など少々制約のある写真お題を出題する予定です。


というわけで、天下一武道会をババーッと分析してみました。
予選での戦いに少しでも生かせる部分があればお使い下さい!まあ、ほとんど参考にならないかもですが笑