では、1万字インタビューの続きです。
一面カップルだらけの代々木公園で収録しました。
インタビュアー:天下一主催松澤→松、俺のランボルギーニ→ラ、パンナム航空→パ
インタビュー休憩中。くつろぎムードのお二方。
【生大喜利の戦略】
松:生大喜利ならではの戦略ってあるんですか?
ラ:全然違うじゃないですか、生とネットじゃ
最近、ネットはあんまりやってないんですよ、生が楽しすぎて
松:そうなんですか?
ラ:なんで大喜利が好きかってレスポンスが早いからなんですよ。
漫画書いても全然売れないし、レスポンスが遅くて。
俺、せっかちだから気になってしょうがないの。
松:はいはい
ラ:特に生となるともう即レスですから。たまんないなーって。
あ、で、やり方ね。全然変わりますよ
毎月やってる修行会でやってるうちに、なんとなくウケ方が分かってきて調整してますね
松:あーなんとなく分かってくるってのはありますね
僕も最初の頃、わけ分かんなかったですもん
ラ:まっちゃんの生は酷いからね、メチャクチャですよ
松:仮に天下一出れても全然ダメですね
この頃、ちょこちょこ他の方がやってる大喜利の会に参加してるんですよ、僕
ラ:ほほう
松:ハガキ職人さん達がやってる大喜利の鉄人とか、妹尾さんとかがやってるやらナイトとか。
で、行くと、いかに自分が邪道な汚ねえ大喜利をしてて、ちゃんとした大喜利が出来ないかって痛感して落ち込むんですよ、家帰ってから(笑)
ラ:ちゃんとした面白い人を見ると劣等感を抱きますよね
松:抱きまくりですね。
まだこんな沢山面白い人がいるのかーって。手も足も出ねえやって。
ラ:岡田あづまさんにそれ思いましたよ
松:あー。
岡田さん、変わったことも出来つつ、正統で強い解答もしますからねー。
ラ:だからね、もう、全能ですよ、神!
発想の出どころから作り方から全部凄くて。
ちょっとね、たまげましたよ、僕は。
松:じゃあ、俺ランさん的に岡田さんが敬意を払うプレイヤーなんですか?
ラ:そうですね。あとはドクシロクマさん(MIXIコミュのオオギリスト)とか、てにをはさんとか。
バケモノですね。
そのへんを目指します、僕
松:高い壁ですね(笑)
ラ:あ、あと、そうだ、僕、ウケた解答の後で出さないようにしたんですよ
ウケたのの後は待ちます
昔はもう書けたらハイ!ハイ!当てて!って子供みたいに出してましたけど
松:流れを読んでたんですね
ラ:その方が全然良いんですよ
だって注目されないんですもん
松:流されちゃいますもんねー。
パンナムさんはどうですか?生大喜利ならではの戦略は?
ラ:そもそもネットで大喜利ってやってます?
パ:多少はやってますね。PHPで。
ラ:あー、PHPで。
パ:生もそんなにやってないんですよ。
ほんとに実力判定考査の予選以来でしたね。
松:ファンの人たちで集まってやるってのにも、そんなに参加してない?
パ:んー、メカウロコさんがいる「答え続ける人々」とかイベントはあるんですけど、参加はそんなに。
それと、岡田さんとかテムシステムさんとかがやられているのとか。
ラ:大喜利茶会では大喜利してるの?
パ:ルールによっては客席の人もホワイトボード持ってれば舞台にあがれるって感じなんで。
でも、前回の判定考査から今回の天下一の予選まで全然一般であがれるって無かったんで。
全然大喜利やってなかったですね。
ラ:家でも全然イメトレとかやってないんですよね?
パ:んー、イメトレはやってないですね。
ラ:じゃあ、ネットと生で変わりようがないんですねー(笑)
パ:んー、そうですね。
ネットでやると評価が低いんですよ
声と言い方だけに頼ってるんで
ラ:言い方といえば、岡田萌枝さんもすごい特徴的でしたよね
かなり警戒してたんですよ、同じブロックでしたし
パ:ほほー
松:しかしまあ、普段大喜利してないのによくまああんな解答が出来ますね。
それがびっくりですよ、ほんと
【ライバルは誰?】
ラ:パンナムさんのライバルって誰だったんですか?
妹尾さんって言ってましたっけ、決勝後のインタービューで?
パ:決勝だとそうですね
ラ:予選だと?
パ:うーん、ポアロ周りの人はみんなそうですねー
黒目さんとかめすっちさんとかも
ラ:黒目さん、予選も凄かったですもんね
パ:たしか黒目さんは演劇やってるって言ってたのかな
松:あー、だからあんなに良い声なんだ!
パ:僕みたいなただ授かっただけの声とは違って、ちゃんと習ったものなんで
ラ:授かっただけってのも1つの武器ですよー
パ:あ、そうそう。
決勝で思ったのはネイノーさんとか俺ランさんとかは流れを作っていくタイプじゃないですか
ラ:うんうん
パ:で、妹尾さんは1発をドンって出すし、僕はその狭間で中途半端になっちゃったかなって思ったんですよ
松:あー、なるほどなるほど
パ:手数でもネイノーさんに敵わないし
松:妹尾さんは確かに1発で流れを完全に中断できる威力がありますもんねー
ラ:いったん落ち着いちゃうんですよね、妹尾さんが出した後って
松:その後に出したくないって思わせますよね
【今回の本戦ブロックについての感想】
ラ:それと、今度予選も出たいんですよね、ほんとに
松:あー、じゃあシード権放棄します?(笑)
ラ:出たいんすけど、落ちたら嫌なんで出ないです
でもすごい出たいですよ、あんな経験値入るとこないじゃないですか、なかなか
松:んー、そうですか。
予選ってなんか、印象値と本戦にあがった人って結構一致してますよね
解答見て「この人かなー」って思った人と、実際あがったのほとんど一致してるじゃないですか
ラ:だいたいそうですね
松:でも、本戦はあそこまでレベル高いと分かんなかったですね
ラ:だって1ブロックに最低2人は突出してるなーって人いましたからね
松:あー、そうですね
多分2人くらいで悩むんだろうなって
自分の好きな2人がいて、それぞれタイプ違くてどっちなんだって
ラ:パンナムさんのAブロックなんてみんな良かったですもんね
キルヒホッフさんにパショさんに
パ:今回、シードの方が意外に票が伸びなかったなあと感じましたね
だから次回怖いですね、ほんとに
ラ:そうそう
予選を経ないとある程度気持ちの切り替えが難しいのかなあとは思いましたねえ
松:なるほどー、それはあるのかも知れませんね
前回と今回じゃあ会場の雰囲気とかも全然違いましたからね
ラ:そりゃもう全然違いましたよ
でね、次は優勝するんすよ、僕
松:え?優勝するんですか?
それはやめてください、主催的には(笑)
ラ:いやいやいや
今度は真面目にやるんで、すげー大喜利大喜利してて、ちゃんと崩すとこは崩すみたいな
パ:ところで、決勝って初出場4人でしたっけ
ラ:ですね。
天下一系、俺だけですもん
なんのために修業会してんだって怒られちゃいますよ
パ:メカウロコさんがあのBブロックを抜けたのも衝撃でしたねえ
ラ:あー、あのブロックは恐ろしいですもんね。
でも、もうどのブロックも同じくらい強いですよねー、どこいってもなんか突出してる人いるし
あれでしょ、どうせ抽選でなんかやったんでしょ、イカサマ?
松:やってないですよ!普通に引きましたよ!
あ、次回から修業会の時に抽選しようと思いました。みんながいる前でね。
パ:Fブロックにだけポアロ周りが3人固まっちゃったんで、残念は残念ですね
ラ:我々にとって黒船ですよ、ポアロは。黒船襲来です!
松:ですねー。
でも、最後の最後に制したのがネット系のネイノーさんってのがまた趣き深いですねー
ラ:しかしさ、ネット系のキルヒホッフさんって想像と全然違う人でしたね
実際は楽しい人でしたけど、想像では怖い人だと思ってましたもん
松:キルヒホッフのキルって殺すって意味ですもんね(笑)
ラ:で、ホッフは屠るですから
松:なんか大喜利強い人って、会うまでは怖い人ってイメージがありますよね、なぜか
【審査方法について】
松:審査方法も色々イベントによって違いますよね
ラ:僕は加減方式でやってますよ
マイナスをつける場合があります
松:あー、そういう方式で審査してるんすね!
人によって結構違うみたいですからね、聞いてみると
パンナムさんはどうやって票入れる人を決めてました?
パ:あー、そうですね。
自分の中で基準点を決めておいてそれ以上の答えが何個出たかで決めてました
松:ほーほー、なるほど
パ:80点1個と50点1個で、自分の中の基準が50点なら2ポイントになりますね
ラ:へー、そういう方式かー
まっちゃんはどうやってるんですか?
松:俺は見てる側じゃないからアレですけど、人から聞いたので言えば
ないとくんは良いネタが何個あったかの加点だけの方式でやってるって言ってましたねー
でー、違う人は一番面白いネタを出した人に入れるって言ってましたね
ラ:ふんふん
松:あとはもう何も考えずになんとなく一番面白いと感じた人に入れる人とか
はじめて大喜利見る人はそれが多いんじゃないですかねえ
ラ:おー、そっかー
パ:会場の全員が解答をメモしてたら、それはそれで気持ち悪いですしね(笑)
松:審査形式を変えてもほとんど結果は同じになりそうな気もするんですよね
多少は変動あるでしょうけどねー
【PART3につづく】