ウラワザ集も折り返し地点を過ぎました!
発想編はここまで!パート6までで表現編も完結です。
ウラワザ10~15は利用頻度がそれほど高くないマニアックなテクニックたちです。
私は、個人的にその裏物感が好きでここらへんのテクニックを多様してます。
ほんじゃまー、どうぞー。
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ウラワザ10『強い思いこみ』
解答者の思いこみを読み手に押しつけるテクニックです。
バカバカしくって、個人的にはとても好きな技の1つです。
具体例を見てみましょう。
お題:「僕は殺○○ない」
僕は殺人犯だからモテない(おこげSP)
「いやいや、そういう問題じゃないから!」と思わずツッコんでしまいます。
思い込んでますねー。
このテクニックを利用する際のポイントは1つ。
さも「当然だよね」って感じで淡々と解答する事です。
「ヘンなこと言ってますよ」って臭みを消すんですね。
そのほうが、思い込み度が強まります。
お題:ミス中途半端の受賞理由
折角のスクール水着にゼッケンが縫い付けられていない(くわばら)
「そんな個人的フェチズム、知らねえよ!」って感じです。
こんな風に当然だよねーって顔で、ゆがんだ価値観を押しつけられたら、ツッコまざるをえません。
芸能人を利用するパターンもあります。
お題:カリスマ美容師がカリスマ性を失った出来事
「いとうせいこうと同じオシャレな髪型にしてください」ってオーダーされたのに、普通のダセエおかっぱにしてしまった
解答者のいとうせいこうへの憧れが、強い思い込みとなって現れています。
このように、数あるテクニックの中でも、最もバカバカしさを作ることが出来る技です。
たまに使うと良いアクセントになります。
ウラワザ11『不条理』
原因と結果をつなぐ因果関係を意味不明にするテクニックです。
図示するとこんな感じ。
真ん中の因果関係でボケるわけですね。
では具体例をみてみましょう。
お題:こんなオッパイは罪だ
兄貴「音速おっぱいしゃぶりじゃー!ペロペロペロ!!ガハハハハ!」
ボク「見えないでゲス!速すぎて舌の動きが見えないでゲス!!」
どかーーーーーーん
ボクは目を疑った、兄貴の頭部がとつぜん大爆発したのだ
「え??なんで??」という疑問を読み手に与えています。
舐める → 不条理 →爆発
という具合に普通繋がらない事象を、むりやり原因と結果にしてしまうのです。
一般的に「シュール」と呼ばれるテクニックで、コントやマンガなどでは、しばしば使われています。
が、大喜利ではほとんど見かけません。
なぜなら、上記解答のようにストーリー仕立てにするなど、かなり詳述しないと意味が分からなさ過ぎるからです。
ほんとたまにしか使えないでしょう。
たとえば、生オオギリ1発目の解答でこのテクを使い
「なにコイツ、わけ分かんねえ。なんかヤバそう」
と、凄みを効かすなどの活用が考えられます。
ウラワザ12『日常に引き戻す』
お題が非日常的な設定の場合に使えるテクニックです。
解答とお題のギャップで笑いを誘います。
早速、解答を見てみましょう。
お題:宇宙人に100回さらわれた人の体験談
1日2回の時はさすがにイラっとした(ないとくん)
「さらわれといてイラッとしただけかよ!」って思わずツッコミたくなります。
お題と解答の温度差がポイントです。
このお題だと、普通なら「宇宙船内でのやりとり」や「体が改造されて云々」って方向に発想を拡げがちだと思います。
それをあえて日常的な感覚でさらっと流すわけです。
このテクニック、他の解答がファンタジーな方向へ行けば行くほど目立てます。
もう1例見てみましょう。
お題:鬼が金棒を振り回しながら一言
ちくしょー飽きねぇ(ないとくん)
「鬼」という非現実的なキーワードにあわせることなく、とても現実的な感想を解答にしています。
肩の力が抜けて、おもわず笑っちゃいます。
とまぁ、このように
「宇宙人にさらわれる」「鬼」「殺し屋」「飛行機が墜落する」 「タイムスリップ」
などの非現実的な単語や、非現実的な行動がお題になっているときに活躍するテクニックです。
ウラワザ13『2重の裏切り』
「解答前半にダミーのツッコミ部を用意し、本当のオチは最後に仕込んである」という非常に混みいったテクニックです。
特性上、中~長文になりがちなので生ではめったに見かけません。
主に、ネット大喜利での技術といえるでしょう。
では、早速実例を見てみましょう。
お題:設計図と出来上がった我が家とで全然違う点
トイレが
【男性用】 【女性用】 【オカマタレント用】 【さかなクン用】 【さかなクン用】
の並びで5つもある。
女性用って何だよ、いらねーよ!
まず前半部分で、「オカマタレント用ってなんだよ」「さかなクン用ってなんだよ」とツッコませます。
が、本当のオチは最後の1行。女性用って何だよ、いらねーよ!部分。
「ツッコむべきはそっちじゃねえだろ!」とオトすわけです。
つまり、前半のネタは伏線に過ぎず、ドンデン返しがついてるわけです。
混みいってますね。
やや短いバージョンの『2重の裏切り』も見てみましょう。
お題:今時の若い半魚人ときたらこんなだ
ババアメモリアルという恋愛シュミレーションゲームで人魚属性のババアには興味をしめさず、妹属性のババアやババア属性のババアばかり狙う
なんて感じです。
「ババアクエストってなんだよ」「人魚ったってババアなんだから興味しめさねえだろ」と心の中でツッコませておいて、本オチは「妹属性のババア」「ババア属性のババア」です。
最終的にもぅどっからツッコんでいいのか分からなくなるのが、このテクニックの特徴です。
そうたびたび使えるテクじゃないですが、個人的にこのタイプの解答が大好きでして。
考えつくとすんげえ嬉しくなります。
ウラワザ14『小ボケ列挙』
解答の中に小ボケを沢山詰め込むテクニックです。
たとえばこんな感じ。
お題:「あ、こいつ、オレに宗教の勧誘をしようとしてるな」 どうして気付いたの?
YUKIがベストアルバムで「ハローグッバイ(来世で会いましょう)」「ハミングバード(祈りの言葉を)」「長い夢(だから苦痛も恐くない)」「ふがいないや(神の実在を疑っていた昨日までの自分)」と、曲名に注釈をつけた
真ん中の曲名部分で4つ小ボケを列挙しています。
1つ1つのパンチ力はたいした事なくても、重ねられると効いてきます。
このテクニックのポイントは
「小ボケを列挙する必然性を作る」
という点です。
いきなり小ボケをわらわら書きだすと、まとまりがつかず、面白みが半減します。
上の解答では「YUKIのベストアルバム」というパッケージを使い、曲名を列挙する必然性を作りました。
別にYUKIじゃなくてミスチルでもあゆでも良いわけです、必然性さえ作れれば。
いろいろな必然性の作り方がありますが、中でも使いやすい
「ランキング形式にして、1位から順位を列挙する」
「ゲーム形式にして、ルールや技の効果を列挙する」
の2つを詳しく解説していきましょう。
【ランキング形式で必然性を作る】
お題:「デート中彼女との会話に困ったら、これをお開け」と母から封筒を渡されました。中には何と書いてあった?
こないだ山崎さん(イチゴジャム屋の)と話して盛り上がった話題ランキングを書いときます。参考にしてね。
1位:イチゴジャムは甘い
2位:イチゴジャムはカワイイ
3位:マーガリン批判
4位:米批判
5位:ブルーベリージャム批判
6位:青森に喋るジャムがあるらしい
7位:女子高生にジャム塗って舐めたら倍甘かった
8位:留置場での恐怖
と、一応8位にジャムと関係ないことを書き、軽いオチは用意しています。
が、基本的には単なる小ボケの列挙です。細かいパンチを連発してます。
このようにランキング形式は、小ボケ列挙において最強の必然性作成ツールです。
こないだ( )と話して盛り上がった話題ランキングを書いときます。参考にしてね。
1位:( )
2位:( )
3位:( )
4位:( )
5位:( )
6位:( )
7位:( )
8位:( )
ここまでパッケージができれば、あとはカッコ内を埋めるだけです。
好き勝手に小ボケを連発できます。
小ボケの数は多ければ多いほど、1つ1つのクオリティーを維持するのが難しいですし、読み手も飽きます。
なので、ドンデン返しがあるなど特別な仕掛けが無い限り、小ボケ数は3~5個くらいにするのが良いでしょう。
では、お次はゲーム形式で必然性を作ってみましょう。
【ゲーム形式で必然性を作る】
お題:ゲームセンターで一目おかれる方法
5人パーティーでやってきて
|人
小|人
便| 人
器|人
|人
『陣型名:ペニスウォール』
| 人
小| 人
便|人
器| 人
| 人
『陣型名:タートルヘッド』
|
小|人人
便| 人
器|人人
|
『陣型名:ヴァギナレディー』などと様々な陣型で用をたす
この解答は陣形というパッケージの中で、下ネタを連発しています。
ゲーム形式ならそのほか
「アイテム名とその効果を列挙する」
「変な敵の名前を列挙する」
などで、必然性を作れるでしょう。
とまぁ『小ボケ列挙』は必然性さえうまく作れれば、あとはご自由にです。
解答してて楽しいテクニックです。
ウラワザ15『お題いじり』
お題自体をイジるテクニックです。
例えば
お題:魑魅魍魎みたいな怖い4文字熟語
すいません、読めません
みたいにお題をイジります。
が、このテクニックはかなり苦し紛れなとこがあるので、使い道はあまりなさそうです。
お題イジりは、ほんのたまに。
オオギリストたるもの、あくまでお題の奴隷でありましょー。
俺が言えたくちじゃないのは、重々承知してますが笑
今日はここまで!
続きはまた今度!
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