2011年2月7日月曜日

大喜利天下一武道会の傾向と分析 その3『解答時間について』

大喜利天下一武道会の分析、その3でございます。

●その1はこちら
●その2はこちら


三:与えられた解答時間が予選3分、本戦4分

大喜利天下一武道会を特徴づけるのは、なによりこの制限時間の短さだと思います。
例えばPOAROさん主催の大喜利実力考査では、制限時間が1問10分間でした。これを中~長距離走だとすれば、天下一は100m走といったとこでしょうか。
この解答時間はネット足切りを行わず、エントリーした全ての方に壇上にあがって欲しいという想いと、イベントを実施出来る時間とのせめぎあいから生まれた設定でもあります。
いろいろな時間設定で試し、大喜利力をきちんと測りうる最短の時間は予選では3分、本戦では4分であろうという結果にいたりました。


■多答か、重い一発か
3分での回答数は平均3~4解答です。
そこで問題となるのが「1発1発のネタは軽くなっても、とにかく手数を多くするのが有利か?」という点です。私の主観、およびその2で取り上げた採点方法をかんがみると、どうも「軽いネタを連発するのはむしろ不利」だと感じます。
多くのお客さんはネタを加点式で見ていますが、ある程度の基準を超えていないとポイントを与えていないようです。基準点を60点だとすれば、30点~50点のネタを何発だしても票につながらないというわけです。
つまり、パッと思いついた解答にちょっとした1アレンジ(名詞や動詞単位での差し替えなど)を加えれば60点になりそうなモノならば、30秒~1分ほど時間をかけても決して不利ではないという事になります。
とはいえ、これはもちろん一般論です。多答してこそ光る特性のネタをお持ちの方もいるので一概には言い切れません。あくまで一つの参考として!

ちなみに会場が爆笑に包まれるようなホームラン解答は、1発でも出せればほぼ確実に勝ちあがります。今まで見てきた実感からすると、すくなくとも予選ではほぼ100%と言えます。(ただ、本戦は爆笑級が2回ないと勝ちあがれないケースもママあります)


■スタートダッシュについて
かなりの実力者でもスタートダッシュをミスるとあっさり負けうるのが「3分間での大喜利」です。
予選までに1度は3分間で大喜利をするという練習を実施することをオススメ致します!
見てるとそうでも無いんですが、実際にやってみると3分間はほんとに一瞬です。
また、多くの予選通過者が試合開始前にウォームアップをしているようです。少し早く集まって仲間うちで大喜利をやり、そのまま会場入りするってな案配です。これはかなり有効でして、確かに通過率がグンとあがっています。


というわけで、天下一武道会をババーッと分析してみました。
予選での戦いに少しでも生かせる部分があればお使い下さいませー!